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時を越えた硝子


時折、海で昔のガラスびんに出会うことがあります。
右の割れたびんは海で拾ったもの。左の割れていないびんは骨董市で買ったもの。

先に手に入れたのは、骨董市で買った方。海でたまたま拾い上げたびんは、骨董市で買ったびんとまるで兄弟のように、形がそっくりでした。色は海で拾ったほうが濃く深い緑色。

骨董市で買った方は型吹きの後があり、内底も滑らかで平らなのに対して、拾ったほうは内底が斜めにゆがみ片方が分厚く、底面にはよれたようなシワがあります。

ガラスびんの技術からすると、拾ったものの方が年代が古そうです。


ネットで調べてみたところ、このびんは丸善のインキびんのようです。

真ん中に大きく「M」のエンボスに、ひとまわり小さな文字で縦書きで「登録」のエンボスが入っています。しかもちょっと書体が違うのです。


海で拾ったほうは、どれだけ長い間砂に埋もれて過ごしていたのでしょうか。
こうして時を越えて兄弟びんに出会った二つのびん。
兄貴が割れてしまっているのが、返す返すも残念です。兄貴ィ〜。






「全乳」と書かれたびん。牛乳が入っていたのでしょうか。
全乳の文字の上に小さく「特別上等」と横書きで書かれています。しかも右から左へ。もしや戦前のもの?

後ろ側には「布川」とエンボスがあります。布川さんのお店で作られていたのかもしれません。

しかし容量が100ccしかないのですが、牛乳のびんだとすると少し少なくなかろうか。
昔は牛乳は貴重なものだったのでしょうか。


こうして古いびんに出会うと、色々と謎が沸いてきて、それもまた楽しいものです。