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タコノマクラ!
タコノマクラです。
変な名前ですが、れっきとしたウニ綱の仲間。
ウニ綱タコノマクラ目タコノマクラ亜目タコノマクラ科 に属する、トゲだらけの渋いヤツ。
潮下帯〜水深20mくらいの岩礁と岩礁の間の砂や砂利の所に、背中に小石や小さな貝殻、海藻の欠片などを乗せて、目立たないようひっそりと、こんな風にして住んでいます。
タコノマクラの裏側。中央のくぼんだ部分に口があります。
タコノマクラは元気なときは茶褐色をしていますが、死んだり傷ついたりすると緑色の体液が出てきて、このような「いびつなマリモ」のようになります。
けして苔むしているわけではありません。
拾ったときはコケが生えたような外見の彼らも、漂白してやるとこんなに真っ白でさらさらの体になります。

ウニ類の生き物には「アリストテレスの提灯」と呼ばれる口器があります。
タコノマクラにももちろんあります。これがタコノマクラのアリストテレスの提灯。
上の画像が上面(花模様のある面)から見たもの、下が下面(口があり、普段下にしている面)から見たものです。
下面から見たものの真ん中には、5本の歯の先端が見られます。そう、タコノマクラは歯の数まで5なのだ! 徹底しています。
タコノマクラ目タコノマクラ亜目マメウニ科の、おそらくコメツブウニ。本当にコメツブのように小さくて、数ミリ〜1センチ程度しかありません。こんなに小さくてあっという間につぶれてしまいそうな殻も浜辺へ運ぶなんて、海は凄すぎる。
広島の桜子*さんから頂きました。





英語でタコノマクラのことを「Sea Biscuit」、カシパンのことを「Sand Dollar」などと言うようです。海のビスケット、砂の上の1ドル…見たまんまですね。
そしてこちらは海外のタコノマクラの仲間、ミニ・シービスケット(mini sea biscuit)。
その名の通りとても小さく、3cmほどしかありません。

見たまんまの名前をつけてしまうのは、人間の悲しい性なのでしょうか。
考えてみれば人間同士でも同じようなことしてるかも…。
「チビ」とかそういった類のあだ名。

タコノマクラには5枚の花びらの花模様が付いているのが基本。
でもごくたまーに、花びらがきっちり付いていないものがあります。
左の写真は…花びらが2枚、散りはじめています。